クライアントとこころの表情

先日、臨床心理士のお仕事をされているクライアントとセッションをしました。

もう3~4年のおつき合いになるのですが、

初めの頃はオイルマッサージのボディワークのみのセッションから

スタートして少しずつカウンセリングも加わり、

今ではフルのカウンセリング&マッサージを受けていただくように

なりました。

主なお仕事は小学校などに赴いて発達障害の可能性のあるお子さんの

検査やテストを提供しているそうなのですが、

お話を伺っていく中でわかったことは、

臨床心理士としての勉強はたくさんしてきたけれども、

ご自身の内面に向き合う作業や幼い頃の体験を振り返る作業は

やってきていないということ。

ご本人も、心を扱う仕事をしているのに

自分の「心」に向き合ったことがないことに疑問を抱いていたこと、

でも、どこで、どうすればいいかわからないと思ってきたそうです。

ということで、おもいっきりインナービジョンのカウンセリングを

受けていただきました!

まずは、お父様との間で感じていた幼い頃の感情の記憶です。

「寂しかった」という気持ちがあるのは

以前からわかっていたとのことですが、

そこに理由づけをして、一生懸命自分を納得させていることが

浮き上がってきました。

お父さんが自分にとったと感じている態度に対して、

お父さんなりの理由があったからしかたなかたんだ。

と自分にいい聞かせて頭で処理をしようとしている。

けれども、こころは納得していない。

だから、まだ引っかかりを感じ続けている。

そこで、その「寂しかった」気持ちを取り出して、

受けとめる時間をたっぷりとりました。

受けとめたあとは、その「寂しかった」自分とさよならして、

もし新しい自分としてその幼かったころを思い描くとどんな感じか?

と問いかけると

本当は一緒に遊びたいのに、お父さんの目を気にして

遠慮をしていた幼い自分。

自分の本当にいいたいことが伝えられない自分。

自分の好きな遊びに集中している自分。

すると、お父さんが自然と近寄ってきて

一緒に楽しく遊んでいるイメージ

が出てきました。

お父さんが一緒に遊んでくれなかった

=寂しかった→なんで一緒に遊んでくれなかったのか!?(怒)

という式になっていたものが

・お父さんが一緒に遊んでくれなかったのは、

息子とどう関わっていいかわからなかった部分もあるかもしれない。

今も不器用なところがある。

・もしも、自分から「お父さん一緒にあそぼ~!」と遠慮せずに

表現していたら、

お父さんも「おお、やろう!」となっていたかもしれない。

・お父さんの目を気にせずに、自分が好きなことに夢中になっていたら

自然とお父さんも楽しく近寄ってきたかもしれない。

という視点がでてきました。

それまでは、相手にベクトルが向いて「相手が悪い」という

気持ちが隠れていたのですが、

インナービジョンの作業をしたことで「自分の在り方」という

自分にベクトルを向けた視点にシフトしました。

今回のセッションの感想は

今まで「寂しかった」という気持ちにフタをして触れないように

してきたけれど、そこに光をあてることが大切だと感じました。

さらにセッションを継続して

内面を見つめることをしていきたいと思いました。

というものでした。

もちろん、一回のセッションで現実がどのように変化していくのか

というのは個人差がありますし、

セッションの中で感じたことや気づいたことを現実に落とし込んでいくには、

意識をして自分を新しい態度へ変える勇気と行動が必要です。

それでも、今までスタックして動かなかったこころの中の出来事が

少しでも動き始めると、現実も少しづつ動き始めます。

今回は、こころの中に残っている幼い頃の感情ひとつひとつに

出てきていいよ~という作業をする宿題を持ち帰ってもらいました。

また、次回が楽しみです。

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