内面に意識を向けようーこころと身体の感覚を鍛える


この記事を書いた人

たじりなおこ

TRE(トラウマ&ストレス解放エクササイズ)で長年の悩みを解消できた経験から「TREをもっと広めたい!」という想いで活動中。2019年国際認定プロバイダー、2024年アドバンスプロバイダー取得。20代半ばからセラピストとして約7年間、解剖学に基づくメディカルマッサージ、フォーカシングをベースにしたカウンセリングを提供。2児の母。TREで健やかな毎日を♡ 
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こころとからだを感じる力

個人セッションで提供しているインナービジョンカウンセリングは、からだの感覚を言葉にして進めていきます。これから紹介するセルフカウンセリングも体の感覚に意識を向けながら行いますので、まずはその準備を始めましょう。

 

わたしは物心がついてから内面に意識が向きやすい体質だったので感じる練習をしたことはありません。しかし、クライアントの中には「感じるってどういうことですか?」と難しく感じられる方も多く、この感じる練習に数回のセッションを当てることもあります。

 

特に普段から思考をたくさん使っている方は感覚的に感じるということを今まで試したことがないかもしれません。でも心配はご無用です。どなたでも慣れれば感覚をつかめてくることなので今よくわからなくても大丈夫です。

セルフチェック

ではさっそく、あなたがこころと身体を感じることに対してどれくらい意識的かチェックしてみましょう。

□ 身体のどこか疲れている・力が入っている部分がある・ないが感じられる
□ 今日の夕飯に何を食べたいか、胃のあたりで感じることができる
□ 楽しいことを考えると、からだの一部がワクワク・ムズムズするのを感じられる
□ 気分のアップダウンを客観的に感じられる
□ 自分の好きなことや嫌いなことをからだの感覚を伴って感じられる
□ 考えていること、感じていることを言葉に表すことができる

いかがでしたか?
チェックの数が少なかった場合は、感覚よりも思考が優勢に働く傾向があるかもしれません。

感じる力がつくと、自分自身に問いかけながら問題を紐解いていくことができるようになります。また、自分のことが深くわかるようになるので対人関係もスムーズになる人が多いです。

まずは、こころと身体に意識を向けることに興味をもってみてくださいね。

感じる力を磨く3つのステップ

① 喜怒哀楽の感情に意識を向ける


まずは自分の感情の動きを観察します。毎日小さなことでもいいので意識的になってみましょう。

喜・怒・哀・楽。それぞれを感じてたときに「あ、今うれしいな♪」とか「今、イライラしているな」とご自身をみつめてみましょう。
② 体感に意識を向ける


次は感情が出てきたときの体の感覚を観察します。

たとえば、頭がギューっとなる、心がフワフワするなど擬音語で表せるような体感。

もしくは重たさ、かたち、色や温度なんでもOKです。言葉では表しきれないような感覚をあえて言葉にしてみましょう。

 

③ 思考に意識を向ける


実はこれが一番難しいかもしれません。

言葉は小さいころの習慣や、周囲にいる人の影響を受けています。言葉は思考につながります。それがポジティブ思考かネガティブ思考か、今一度、ご自分が頭の中で何を考えているか見つめてみてください。特にひとりの時に何を話しているか、ご自身でも驚くようなことを言っているかもしれませんよ!笑

新しい扉への一歩

変われるのは今ここにいる私自身、あなた自身です。自分のことをよく知ることで、今まで気がついていなかった過去から抱えていた感情のクセや思考のパターンがみつかります。それらが今の自分に不要であれば手放したいですよね。部屋の大掃除の準備をするように、まずは自分の中に持っているものをチェックすることからはじめてみてましょう。

 

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