セラピストのお仕事をしているわたしに夫が見つけてくれた本『心身の神癒』。
ほほう、神さまの癒しとはまた大きなタイトル!
内容を聞いてみたら、ヨハネスブルクに住んでいたヒーラーにキリスト(意識)が降りてきて
語った講演をテープに録音したものを文章におこしたものだそう。
なるほど~と思って読み進めてみたら壮大な本でした。
これまでも、目に見える世界(物理的な現実)と見えない世界(霊的な世界)について
本で読んだり人から聞いたりして学んできましたが、
この本に出会ってバラバラだったパズルのピースがはまっていく感触がありました。
以前は、「神」「キリスト」という言葉が出てくると宗教的な印象が強すぎて拒否反応が
出ていたのですが、この本ではまったくそれを感じませんでした。不思議。
わたしに響いたポイントをいくつかあげますね。
まずは、
・キリスト意識はすべての人に宿っている
→今までは、この意味がわかりませんでした。
なぜ、キリスト??わたしはキリスト教徒でなーい!と思っていました。
でも、注意深く読んでみると、キリスト意識とイエス・キリストって違うんですね。
イエス・キリストは肉体をもったひとりの人間存在ですが
キリスト意識というのは、肉体から離れたキリストの「意識」のことなんですね。
「パッション」という映画を見てわかったことなのですが
イエス・キリストは、本当に愛に満ちた人で彼を迫害した人も
彼を十字架に貼り付けにした人さえも
「神よゆるしたまえ、彼らは何も知らないのです」といって
その人たちを恨むことなく、その人たちに愛と祝福を送ったのです。
これはわたしの解釈ですが、この言葉は神様にお願いをしたのではなく
自分の内側にすべての人を愛する力があるということを、
それこそが本当の力であることを示してくださいとお願いしたのだと思います。
もしくは、それを人に「見せる」ことが使命だったのでしょうか。
もし、わたしがその状況になったらそんなこと思えるのか?言えるのか?
そう考えると、そのイエス・キリストがおこなったことは尋常ではないことですよね。
そして、その尋常ではない愛の意識がキリスト意識なのだと解釈しました。
しかも、この意識は特別なものではなく万人の中にあるものだと。
とっても勇気づけられる言葉です。
・神は外にいるのではなく、内にいる
→神さまというのは、肉体、感情、自我意識などをぜーんぶはがしたときに残るものだと
わたしは解釈しているのですが、なぜが「神」というと天界とか手の届かないところにいる
イメージが強くて、そこの矛盾がすっきりしていませんでした。
でも、この本にはっきりと神は外ではなく内奥にいると書かれていて納得しました。
これでお祈りするときに迷うことがなくなります。
・天国とは、こころの内奥にあるもの
→これも、よく「天にましますわれらが神よ」という言葉と、神様は内側にいるということの
矛盾を感じていたのですが、これも同じように天国がこころの内奥にあるということですっきりしました。
地は内側ではなく外側にあることになります。
・死は存在することがなく、生命は永遠である
・目に見えている世界は幻想であり、見えない世界こそが実在である
→大学生の頃に哲学の本を読みあさりました。この「わたし」という存在は何なのか?
死んでしまったら、この世界を認識している私が消えてなくなってしまうので、
わたしが認識しているこの世界が消えてなくなってしまうのと同じこと。
けれども、わたしの周りである人が亡くなってもこの世界は変わらずに続いていく…。
この世界の仕組みは一体どうなっているのかと、頭を悩ましました。
(大学生の特権で頭を悩ます時間がたくさんありましたね。笑)
そして、この本に書かれいてたことを読んですっかり納得しました。
肉体は消えてなくなるけれども、その本質は永続していく。
つまり、目に見えている世界は実在のように感じるけれども、
実はそれは影のようなものであって存在しないのだと。
そうすると、わたしが死ぬとこの世界がなくなるというのは本当のことで
(そもそも、この世界が実在ではないのだから)
そして、この世界が続くというのも本当のこと。
(この世界を同じレベルで認識している限り、この世界は消えないから)
そして、死んだあとは存在が消えてなくなるのではなく、
永遠に続いていく意識があるということというのが新たな認識として加わりました。
これを聞いて、言葉では言い表せない安堵感で満たされた気持ちになりました。
大きくは、この3つが今まで抱いてきた疑問に対する答えになりましたが、
他にもたくさん心に響いていくる言葉があり、ノートに書き写したり
声に出して音読したり、2巡目を読み進めているところです。
人によって響くところが異なるようなので、身近な人と読み合って感想をシェアしても
おもしろいと思います。
少し硬い語り口になっていますが、このような真理について語った本に
関心がある方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
『心身の神癒―主、再び語り給う』(Amazon)
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