イヤイヤ期 これで乗り切りました-セラピスト的方法

我が家の息子も2歳半になりました。毎日元気に走り回っています。

2歳といえばイヤイヤ期ですね。

息子も1歳8か月くらいから始まり、おむつヤダ、ごはんヤダ、着替えヤダ!

「~しよう」と声をかけると返事は決まって「~しない!」というのでした。

 

このイヤイヤ期を優しく包み込むように対応しているお母さん方をみるとすごいな~と感心しながらも、わたしもなんとか乗り切ることができました。最近はイヤイヤが減って平穏な日々が続いています(^^) イヤイヤ期って終わるんですね!セラピスト的にこころがけた方法をいくつか紹介したいと思います。

 

想像力でこどもに近づく

ご自分がイヤイヤしていた頃のことを覚えていますか?わたしは小学校低学年くらいまでダダッ子だったのでよーく覚えています。

脳内がとにかくハチャメチャ。言われた通りにするのがいやで、思い通りにならいことに我慢ができない、わかっちゃいるけどやめられない。最後は自分でもわけがわからなくなって泣く…(苦笑)

息子がこの状態になっていると「その状態わかるわ~」と何度も思ったものでした。

 

イヤイヤ期で出てくるむき出しの感情は、大人のカウンセリングで出てくるインナーチャイルドのもつ感情と同じようなものかなと思います。

大切なのは満たしてほしいと感じている感情を満足させてあげること。たとえ状況が変わらなくても共感を得ると穏やかさを取り戻すことができます。

 

子どもがイヤイヤしているなと感じたら頭ごなしに何かをいうのではなく、一呼吸おいてどうしてそうなっているのかな?と想像してみるといいと思います。

 

大人の視点からではなく、こどもの視点に立ってみる。そうすると、なんとなくその理由がわかると思います。「ああ、そこにこだわりがあるのね~」と(笑)。そうして心を寄せただけで不思議と落ち着くこともあります。

 

もちろん、そうはいかない場合やわけがわからん!と理解に苦しむ行動もありますよね。

でもまずは、子どもの状況をその子の立場になって想像してみる。ここからスタートすると心が落ち着いた状態でみることができると思います。

 

気持ちに寄り添う・自分の意見を伝える

カウンセリングでクライアントの話を聞くときの手法に「リフレクティブ・リスニング」「アイ・ステイトメント」いうものがあります。これは子どもと話をするときに本当に役立ちます。

リフレクティブリスニングは相手の言うことを、そのまま温かさをもって伝え返します。

アイステイトメントは「わたしは~だと思う・感じる」と主語に必ず「わたしは」を入れて思いを伝えます。

 

子どもの立場になって感じてみるということとつながっているのですが、今度は実際に声に出してその子の思っていることに共感するのです。

例えば

「着替えしない!」という言葉に対しては「〇〇ちゃんはお着替えしたくないんだね」

「もっとおもちゃで遊びたい!」→「もっとおもちゃで遊びたいね~」

泣いている状況に対して→「〇〇ちゃん、泣いていますね~」(これは意外と子どもが我に返ってきます)

 

ひたすらこれを繰り返しながらタイミングをみて、自分の意見を伝えます。

「〇〇ちゃんはお着替えしたくないのはわかったよ、でもママはお着替えした方がいいと思うよ~。このTシャツかっこいいよね~」

ポイントは子どもを主語にするのではなく、わたし(ママ・パパ)はこう思うよと伝えることです。この方法は相手の気持ちを否定することなく自分の意見を伝えられるので子どもも言葉を受け取りやすくなります。

 

こどもの気持ちをわかってるよと伝えることで、カチコチになっていた思考回路の緊張が緩むのでお母さんやお父さんの話を聞いてもいいかな?と思える余地をつくることになります。運が良ければ、気持ちが切り替わり別の行動に移ると思います。行動が変わったらラッキー!褒めると子どもから笑顔がこぼれます。

そうでない場合もあると思いますが、それでもこの言葉がけをした作用は必ず内部で働いています。素直に行動を変えられなかったとしても、親が自分の気持ちをわかってくれている・大切にしてくれていると感じることは後々プラスに働いてくるはずです。

 

個人的な話ですが、わたしの場合はこの親からの共感というのをあまりしてもらった記憶がありません。共感してもらった体験もあるはずなのですが、そうでなかった記憶だけ残ってしまったのですね。人間はマイナスの体験を記憶して自分を守ることに役立てるので一般的にこのような記憶が強く残っていても不思議ではありません。しかし、この記憶がわたしの場合は自己肯定感の低さとして影響が出ていました。また、クライアントの中には幼い頃のご両親の対応が心に引っかかりとして残り、社会に出てからの人間関係に影響がでているということも多くあります。

 

その出来事がどんな影響を与えるのかというのは、本人にしかわかりません。同じように育てられたわたしの兄弟からは自己肯定感の低さを感じられたことはないので、同じ環境でも同じことを感じるというかというのは個性にゆだねられていることがわかると思います。

 

それでも、このセラピストとして仕事をしていると子どものうちにこの小さなトラウマとも呼べる体験を最小限にしておくことができれば、大人になってからの人生の生きやすさが違ってくるのではないかと思わずにはいられません。マイナスの影響を恐れてこどものために!というとネガティブエネルギーが種になってしまうので、そうではなく人と人との関わりとして、あなたのことをわかっていますよ、そして自分のことをわかってもらっているという安心感をお互いに感じる気持ちを共有することで豊かな体験が生まれるのではないかと思います。

 

息子についていえば、このリフレクティブリスニングを続けたことで最近は「もっと遊びたい!もっと遊びたい!」と数回いった後に自分から「もっと遊びたかった~!」と言葉を変えて言うようになってきました。言葉に出しながら、遊びを続けたいという気持ちから遊びはもうおしまいという気持ちに切り替わっているんですね、これがプラスなのかマイナスなのかよくわかりませんが(笑)観察しながらおもしいなと思っています。

 

親の心身を健康的に整えておく

シュタイナーの本に幼少期の子どもはお母さんとエネルギー的につながっているので、長い時間離れていない方が情緒が安定するといった内容のことがうろ覚えですが書かれてあったと記憶しています。

我が家の場合はわたしが疲れていたり余裕がなくなっていると、かなりの確率で息子がグズグズします。先日もわたしの調子がいまいちだな~と感じていたら、息子からめずらしく保育園に行きたくないという言葉がでました。

 

子どもがイヤイヤするときって、親の心身のバランスが崩れているときほどすごいことになったりすると思います。なので、わたしはできるだけ自分の調子を整えておくこともイヤイヤ期を上手に乗り切るひとつの方法だと考えています。具体的には、自分に合った食事をとる、睡眠をしっかりとるように心がける、毎朝の瞑想と体操をかかさないなどです。みなさんも自分の調子を整える方法があると思うのでそれで自己調整してみてください。こころの余裕は笑顔を生みますし、その笑顔はお子さんに届きますからね♡

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