ワラーチ/ゼロシューズで高尾山登ってきました


この記事を書いた人

たじりなおこ

TRE(トラウマ&ストレス解放エクササイズ)で長年の悩みを解消できた経験から「TREをたくさんの人に届けたい!」という想いで活動中。2019年国際認定プロバイダー、2024年アドバンスプロバイダー取得。20代半ばからセラピストとして約7年間、解剖学に基づくメディカルマッサージ、フォーカシングをベースにしたカウンセリングを提供。2児の母。TREで健やかな毎日を過ごしましょう! 
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最近、自己調整法のひとつとしてクリヤヨガの先生におすすめされた筋トレとワラーチ。

ワラーチはペラペラの薄いソールのひもがついただけだけのシンプルなサンダルで、それをはいてランニングをすると、走る呼吸と足裏の刺激でネガティブな状態を改善しやすいということで、ワラーチデビューしました!

ワラーチとは、メキシコ先住民のララムリ族(タラウマラ族)発祥の、古タイヤを足の形に合わせて切り、革紐を通したサンダルのこと。ララムリ族はワラーチを履いて100マイル(160km)もの距離を、しかも起伏が激しい山や丘を走るといわれています。

その語源は、江戸時代に渡米した日本人が履いていた「わらじ」だという説もあります。

引用元:https://ashibima.com/huaraches-what

ランニングをする方たちに人気があるみたいで、陸上選手の為末大さんも履いているみたいですよ。

購入する前はビーチサンダル的なものかな~なんて思っていたら大間違いでした。お店で試着して出た第一声が「なんじゃこれ、ほぼ裸足じゃん!」(笑)

とにかく、素足感がはんぱなくてびっくりしました。公園や沢にいくと裸足になるのが大好きなのでワクワク。これはもう、山登りに行くしかない!ということで、2週間くらい毎日履きならしてから高尾山へ出発!

目次

素足で山道は勇気がいった

朝5時半くらいの電車に乗って早朝登山を目指します。夏の時期のわりに気温が低くて涼しい日だったので登山客がたくさんいました。稲荷山コースが閉鎖中もあり6号路はけっこう混雑していました。

ワラーチで登るぞ!と意気込んでみたものの、実は少しビビッていました。地下足袋で登山をしたことがあるので、薄い靴底で山の地面を感じながら歩く心地よさは体験済み。でもいざ山の中で素足をさらすとなると虫や石も気になる。途中でケガをしても困る。ということで、安全優先で5本指ソックスをはいて登ることにしました。

登山靴を履いていても感じることなのですが、山に入って10~15分くらい経つと歩き方が自然と変わるんです。平らなアスファルトを歩いているときのモードから、山道モードとでもいいましょうか。

ワラーチだとさらにそれを顕著に感じました。そして、平らな舗装された道よりも自然の凸凹がある山道の方が歩きやすい。足裏のあたりが土なので柔らく、石の肌や根っこも気持ちが良い。そして足が自在に動くというか、もう遺伝子レベルで足や体を動かしているようだと感じました。とても爽快で、しかも一歩一歩足に意識が向くので心地よい集中力も加わって、最高~!な滑り出しです。

途中でワラーチのトレランの方とすれ違いました。仲間意識…笑

木の根っこも岩も難なく歩けて、無事に山頂到着。6号路を登ったのですが、60分で着きました。一方通行だったのもありますが、混雑していたわりに早いタイムでした。

登りの途中の沢でじゃぶじゃぶと水に入ってしまったので、靴下濡れてしまいました。

下山は能力解放!?

濡れた靴下のまま下るか迷ったのですが、足も冷えるし、登りで虫もいなかったので、もう脱いでしまえ!と下山は素足でワラーチ。

4号路+2号路で下ります。下りはあまり得意ではないのですが、登山靴だと靴底が硬いので足の指先から甲にかけて湾曲させることは無理なのですが、ワラーチ履いているとそこが自由に動くので、階段や岩を足の指ででグリップすることができました。こんなイメージ↓

だからすごく素早く安心して足を置けるし、下るときに丹田を中心点にして重心をさげて膝をずっと曲げたような姿勢で脚を動かすと、重心移動だけで体を動かしているような感覚になりました。(ナンバ歩きに近いのかな?)結果、今まで出たことのないスピードで下ることができました。普段は90分くらいのタイムなのに、今回は60分!たぶん今までで最速だと思います。(特に速さを目指しているわけではないのですが、その日のコンディションをみる目安としてタイムはいつも確認します)

とにかく、これまで使ったことのない姿勢と体の動きが自然に湧き出てくる感覚でめちゃくちゃおもしろかったです。

ワラーチで山登り、デメリットに感じたこと

足の裏に小石が入る

まだワラーチ初心者なので、フィッティングが悪かったのかもしれませんが、ワラーチと足裏の間に小石がけっこう入りました。靴下をはいていた登りの方が気になりませんでしたね。

足の側面、かかと側に注意

下山の細い道ですれ違いをするときに、足を置く位置が少しブレて小指側の側面に岩があたりました。登山靴をはいているときはあまり意識しませんが、足の側面、かかと(アキレス腱)がむきだしになっているので、岩と岩の間に足を置くときは要注意だと感じました。

やはり虫は気になる

今回は大丈夫でしたが、ヒルがいる場所やハチの季節などは注意が必要だと思いました。

とっても気持ちの良いワラーチ登山でしたが、いくつかデメリットも感じました。楽しく安全に山登りができるのが一番なので、気になる方はひと工夫されるといいのかなと思います!

ワラーチに挑戦するときに気をつけたいこと

ワラーチ初心者なので、あまり多くは語れないのですが、

① 長時間履く前に慣らし期間が必要だそうです。最近TREセッションにいらしたクライアントさんがたまたまワラーチ歴10年くらいの方で(びっくり!)、普段使わない足の裏の筋肉を使うので、足底筋膜炎になる方が多いと教えていただきました。

② 歩き方に注意。かかとから着地するとかかとが痛くなる可能性があります。足全体で着地するように意識するといいそうです。平らな舗装道路は特に地面が硬いので少し歩きづらいですね。ぜひ公園など土や草の上を歩いて練習すると良いと思います。

ワラーチの種類

手作りされる方もたくさんいらっしゃるみたいです。市販のものもいろいろあって迷いました。ルナサンダルは有名なようですが、ソールが厚めだったので今回はゼロシューズのジェネシスというのを選んでみました。

ゼロシューズ ジェネシス》

ソールの厚さは4.8ミリメートル。ひものあたりも柔らくて、かかとの部分も優しくフィットしてくれています。鼻緒の部分も擦れることなく履けています。濡れたまま素足で履きましたが、わたしは大丈夫でした。

ソールが薄いので、夏場の熱いアスファルトの上を歩くと足裏でその温度を感じます。猛暑のお昼間はお気をつけくださいね。

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他にも「ワラーチ」で検索するといろいろ出てくるので、気になる方は調べてみてください。

先のクライアントさんが履いていたのは、Searchin’ Hip Walkというワラーチ。

神戸に店舗があるそうですが、全国で裸足の歩き方の講習会を開催されているそうです。わたしも機会があれば参加してみたいです。

ちなみに、裸足にサンダルはちょっと。。という方にはVivobarefoot(ビボベアフット)。わたしも以前から気になっているもののまだ試したことがなのですが、寒い時期になったらこちらを履いて登山もいいなと思っています。

最後に

ワラーチの魅力にはまってしまったこの夏、もう寒くなるまではずっと履いてしまうと思います。履いてみないとわからないワラーチの心地よさ、そして体を整える・グランディングの力も強化してくれると感じます。ぜひみなさんもワラーチの魅力にはまってみてください♪

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