呼吸が楽にできるようになりました – TRE、防衛反応からの解放


この記事を書いた人

たじりなおこ

TRE(トラウマ&ストレス解放エクササイズ)で長年の悩みを解消できた経験から「TREをもっと広めたい!」という想いで活動中。2019年国際認定プロバイダー、2024年アドバンスプロバイダー取得。20代半ばからセラピストとして約7年間、解剖学に基づくメディカルマッサージ、フォーカシングをベースにしたカウンセリングを提供。2児の母。TREで健やかな毎日を♡ 
▶プロフィール詳細


わたしの呼吸ヒストリー

幼少期に小児気管支喘息があり、よく夜中にゼーゼー、ゴホゴホしていました。季節の変わり目は特に発作が起きやすかったですね。小中学校で11月くらいに開催されるマラソン大会の練習のときは、走りだすと体が温まってくる反面、ヒンヤリ冷たい空気が体の中に入って、ゼーハー辛かった思い出もあります。

中学生くらいで喘息は出なくなったのですが、大人になってからは呼吸の浅さを感じることは多くありました。わたしの場合は息を吸うのに苦しさを感じていました。息を大きく吸うと体の内部がこわばっていてミシミシ音を立てる感じというか、うまく息がたくさん吸えないんですね。呼吸法を日課にしてからは少しづつ改善されていましたが、それでもまだ苦しい感じはありました。

息がしやすい = 生きやすい

さて、息を吸うときに苦しさを感じていたわたしの呼吸ですが…

ここ最近のTREグループセッションに参加して劇的な変化がありました。

息がスーッと肺の下の方まで流れるように入ってくる爽快感!こんなに楽に息が吸えるなんて~~~と感動の変化を体験しました。

そして「“息がしやすい=生きやすい”  だな」なんてひとり言をつぶやきながら過ごしています。

 

◎呼吸が楽になってよかったこと

① 体が軽い!

→呼吸で循環させることのできる空気の量が増えると、取り込む酸素の量と吐き出す二酸化炭素の量が多くなるので疲れにくくなるそうです。

② 瞑想中の呼吸法の集中力がUP!

→毎日の日課にしている呼吸法で、快適に吸う・吐く・止めるができるようになりました。結果、集中力もUPして極上の心地よさを味わえるようになってきました。

③ イライラを収めやすくなった!

→苛立ちを感じる場面 (特に息子との間でまだ感情を揺さぶられることが多いですね)、でスーッと呼吸をすることで、上がってきたイライラのレベルを下げられるようになりました!

これは以前も、やっていたんですよ。でも、うまくできなかった。呼吸をして落ち着こうと思えば思うほどなぜか呼吸が浅くなって、一度は落ち着いたと思っても数分後にやっぱりドッカーン。なんてこともしばしば。でも、スーッと息を吸うことができるようになって、その呼吸が気持ちがいいのでその心地よさに意識が向いて上手く力が抜けるようになりました。結果、ドッカーンの回数がかなり減っています。

 

どんなTREのグループセッションだったか?

その日のグループセッションでは、からだの気になる部分に意識を向け、優しく寄り添い続けるということをしました。

初めは胸の辺りに違和感を感じたのでそこに意識を向けてみると大きな岩のような感じが。それがどんどん大きなエネルギーになって受けとめ切れない感じが…! いつもであればそこから離れて安全地帯に戻るのですが、その日は少しこらえてその感覚をホールドし続ける選択をしてみました…。(※これは安全に行わないと再トラウマ体験につながる可能性がありますので、安易にマネせずプロバイダーの下で行うようにしてください)

「「「怖い」」」今までは、ふっとそらしてきた部分へ意識を向け続けたことで、感じないようにしてきたものを感じる怖さが体いっぱいに広がっていくようでした。

怖さを感じつつも、しっかりグランディングしながら意識を向け続けていると、幼い頃に叱られたときの記憶と身体感覚が浮かんできました。「あぁ…」とわたしの中でつながるものを感じました。

そのまま優しく寄り添い続けて、さらにもうひとまわり大きい優しさに包み込むようにすると、少しづつ怖さが和らいで落ち着くことができました。仲間たちと一緒に行ったことで出てきたプロセスでした。

 

セッションのその後

この日から1~2週間ほど、今まで「感じない」選択してきた場面で「感じる」を体験したことで、それまでフタをしていた「悲しみ」が現れてきました。特に瞑想中にその悲しみが湧き上がってきて、涙が涙が。何が悲しいという具体的なエピソードも少しできてましたが、他は理由も説明できないような「悲しさ」。生活の中でも時折感情が揺れました。ちなみに、東洋医学で「悲しみ」は肺と関係があると言われています。

これはTREの後、からだを再調整するための「統合」の時間として捉えられている期間ですが、心身に大きな変化が起きたときには特に大切に過ごしたい時間です。

 

そして、この時期が過ぎると…なんとなんと呼吸が本当に楽になっていることに気がつきました。

横隔膜がゆるんで、息が~!しやすい~!

幼い頃の防衛反応パターンをしっかり感じきったことで、身体が防衛反応から解放されたという感じでしょうか。

防衛のための反応が終われば、からだは自然とリラックスして呼吸はゆるやかに深くなり、筋肉も緩みます。

ながい長~い間、続いていた防衛反応にひとつ終止符が打たれたとこで、呼吸だけでなく他にも感じていた不調和が改善されたことをおまけに記しておきます。その他のお話はまた別の記事に登場させるかもしれません(^^)

目次